寸又峡温泉・その2
旅行二日目。昨晩は呑んだくれてしまって早寝したせいか、今朝はすっきりと早起きしました。
早起きついでに近くを散歩することにしました。上の写真は千頭森林鉄道の残骸・寸又峡温泉口バス停近くの駐車場に展示してある三協製DLと客車、運材台車です。配色がなかなか派手ですが、屋根のおかげか錆も少なく保存状態は良いようです。
上の写真左は今回泊まった宿です。狸の看板が目印。右は朝食ですが、ちょっと食べ過ぎかも。水が良いせいかメシうまいです。
何はともあれ、腹ごなしに近くを散歩することにしました。寸又峡温泉から延びる千頭森林鉄道の廃線跡は約90分程の散策コースになっているようです。入り口の管理事務所(?)にはスタンプと鹿の角や頭蓋骨等が展示してありました。
しばらく登り坂を進むと、「天子トンネル」が見えてきました。入り口に立っている看板によると、冬になると寸又川上流より吹く「天子の鬼の風(龍神の風)」にちなんだ名前だそうです。この風に触れると無病息災がかなえられるそうです。
トンネルを抜けると「夢の吊橋」へ進む迂回路が見えました。こちらへ行くと対岸へ渡ることができます。吊橋へ進むルートへは勾配がかなりキツイようです。看板には脅し文句が並んでいましたが、眼下遥か下方につり橋が見えます。
MISTに出てくるような階段を進み、夢の吊橋へ到着。渡り口には「吊橋の定員は10名です」と書かれています。
上の写真は吊橋中央から眺めた下流側(左)と上流側(右)です。湖面はチンダル現象で綺麗な青色に見えます。そうそう、この大間ダム湖の愛称は「チンダル湖」だそうです。この橋の中央では「若い女性が恋の成就を祈るといいことがある」そうです。私は若くも無い野郎なので、下手にお願いすると祟りがあるかもしれません。とりあえず無心で吊橋を渡り切りました。
対岸に到着。反対岸にあるように吊橋の支柱に注意書き「11人以上の通行は危険です」が書いてあります。なぜ微妙に文言を変えているのか全くの謎でした。
ほっと安心するのもつかの間、またMISTのような登り階段です。ヤレヤレ。
汗だくになりながらようやく元のルートへ戻りました。少し進んだ先にある展望台には、またもや千頭森林鉄道の残骸が保存されています。これはKATOのDLと運材台車に乗った集材機。そしてモーターカーです。しばしの鉄分補給。
上の写真は「飛龍橋」。元々は千頭森林鉄道が上を走っていましたが、今は林道とダムの管理用道路になっています。
熊さんも出るようですね。そう言えば宿のフロントに「山ビル大発生」の警告が置いてありました。鹿が生活圏を広げるに伴って山ビルが拡散しているそうです。
何とか林道の入り口まで戻ってきました。森林鉄道の歴史等が展示してあるログハウスには、近くで見られる動物の剥製や怪しげな形の木を展示しています。入り口には営林署の安全規則が掲示してありましたが、模型用にはなかなか好ましいです。
宿を予定通りチェックアウトし、バスで大井川鉄道終点の千頭に向かいます。途中の道から張るか眼下に昨日通過した井川線のアプト式機関車を連結した駅が見えました。
千頭からは近鉄払い下げの「ビスタカー」で金谷へ向かいます。蒸気機関車と違って窓も広く、冷房も効いています。カミさんからは「次回は往復共にこちらにせよ」と勅命が下っています。
金谷から静岡へは満員の普通電車に乗りましたが、動き回れない三女は途中から絶叫モードに。何とかあやしながら静岡駅に到着しました。上の写真は帰りの新幹線社内で買った駅弁です。ビール飲みながらほっと一息。家族揃って無事に家に到着しました。