昨日水辺で感じた爽快さを求め、今回は高地を目指すことにしました。とは言っても自転車でアプローチするには限界があります。手ごろな走行距離ということで、再び奥多摩方面の御岳山へ向かうことにしました。
今回も適当な最寄駅から青梅街道(国道411号)に乗り、日向和田駅先の神代橋経由で吉野街道(県道45号)に乗ります。今回は移動開始時間が早かったので、暑さもほどほどでした。上の写真は神代橋から見た多摩川下流方向の眺め。釣り人がちらほらと見えます。
しばらく走ると左手に大きな鳥居が見えました。ここが御岳山の登山口へ向かう入り口です。御岳駅からはバスが出ているようですが、通り過ぎるバスはハイカーで満員でした。付近にあるお店で水を調達し、朝飯代わりに赤飯のおにぎりを一個平らげました。
鳥居を過ぎてから半分ほどは緩やかな上り坂。ところが途中から傾斜がきつくなり、15%の標識が見えました。さすがにこれは厳しいので、自転車を押して登ることにします。これぐらいの斜面だと、下りの帰り道も安全運転を心がけないといけません。
10時前には御岳登山鉄道の「滝本駅」に到着しました。自転車を持って行くことは可能ですが、ロードバイクで山下りをするのは無謀なので\200-の駐車場代を支払って置いていくことにしましす。上の写真は二両あるうちのオレンジ色「日出号」。それにしてもケーブルカーに乗るなんて随分と久しぶり。ケーブルカーの車内は平均斜度の22°に合わせて作られており、びっくりハウスのように足元が不確かな感覚がしました。この索道の最大斜度は25°もあるそうです。
ケーブルカーが動き出すこと約3分。中間の交換所に差し掛かりました。すれ違うのはブルーの「青空号」です。山頂駅に到着後、リフトでさらに展望食堂へ向かいました。
御岳山駅に到着すると、平地に比べ少し涼やかな風が吹いていました。昼食はとりあえず後回しにして、レンゲショウマの群生地を見に行きます。本当はハイキングで周辺を一巡りしても良いのですが、何せ人力移動なもので帰りの体力は温存しなければいけません。(笑)
レンゲショウマはキンポウゲ科の可憐な花です。深山に咲くと言われていますが、標高831mの御岳山駅周辺でもよく見られるそうです。
昼食後、再びリフトで御岳山駅に戻ってきました。上の写真は展望台からの眺め。夜にはこの方向に東京都心の夜景が見えるそうです。
ここで、遠い目をして都心の方向を眺めていると「すみません」と学生とおぼしき二人組みの女性に話しかけられました。続いて出た言葉は「シャッターを押して頂けますか?」。私はなぜか国を問わず、行く先々の観光地でシャッターを押してくれと頼まれます。とりあえず(ああ、またかと思いながら)二つ返事で引き受けて少し雑談をすると、御岳山には富士登山の練習で来たとか。それはちょっと違うんじゃないかと...
御岳山頂駅ではハンガーノック予防のため、りんごタルトとアイスコーヒーのセットを注文。やっぱり水と空気が良いのか、コーヒーが美味いです。
再び滝本駅に戻ってきました。駐車場に向かう途中の水槽には何やら注意書きが。「いつまでもカワイがって下さいね」だそうです。
でも、駅入り口では調理済みの山女が... 「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」の実例でした。(笑)