鯨解体見学
千葉県南房総の和田町は現在関東で唯一沿岸捕鯨が行われている漁港があり、外房捕鯨株式会社が鯨の捕獲と解体を行っています。私は学校給食で鯨を食べた世代であり、北米滞在中には現地人と日本の捕鯨が話題に上ったことから現場を一度は見てみたいと思っていました。
8月16日の鯨解体情報はこちらのエントリーで告知がありました。お盆休み中初日は朝4時からの作業開始ということで全員起床できず、何とか二日目2009年最後の解体を見学することができました。今回の解体対象は老齢のツチ鯨。性別はオスだそうです。
上の写真左側は捕獲した鯨の頸椎、右はDNA鑑定用の検体だそうです。和田港で解体を行っているツチ鯨はIWCによって保護されていない沿岸種ではありながら、資源保護の観点から捕獲した鯨の記録を行っているとか。当日は海外からの見学客も多く、英語で説明している日本人の方(一般の見学者?)もいたようです。
上の写真は皮の部分。鯨の刺身等に調理します。
鯨の本皮が切り分けられた後、赤身の肉が処理されていきました。それにしても一片の肉が巨大。そう言えばアーサー・C・クラークが「海底牧場」を発表したのは数十年前。現在の反捕鯨風潮を見て作者はどう思うのでしょうか。(笑)
上の写真は解体場を対岸の防波堤から見た様子。それにしても、給食で食べた鯨の竜田揚げが懐かしく思えてきました。