The Bad Day for Turkey

Thanksgiving Dinner

11/25/1999

はじめに

 七面鳥 (Turkey) は日本ではあまり馴染みの無い食材であるが、北米では普通にスーパーで売られているほどポピュラーな食材である。ハムの材料としてもよく使われ、サンドイッチの中にもよく入っている。また、淡白な味でありLow Fat Food としても知られている。

 さて、11月の最終木曜と金曜は Thanksgiving Day (感謝祭) である。この日アメリカ人は独り身の人は実家に帰り、また家族持ちは一家揃って静かに過ごす。この感謝祭の夕食に付されるのが前述した七面鳥の丸焼きである。今回は北米での異文化体験の一環として七面鳥の丸焼きに挑戦した。

購入

 この季節になると冷凍七面鳥がスーパーの精肉コーナーに並ぶようになる。大きさは写真を見て想像してほしい。これでも一番小さいものである。


調理

 七面鳥に付属している説明に従って、解凍するために冷蔵庫の冷凍室から冷蔵室へ移し三日間放置する。さすがにこれだけの肉の塊だと、完全に解けるまでは時間がかかるようだ。解凍した七面鳥を触ってみると、かなり「いやな感触」である。不謹慎にも、祖父の葬式を思い出してしまった。(冷汗)


 普通に売られている七面鳥は、既に内臓などの処理が済んだものである。これに Stuffing Mix という調味料の付いた詰め物を入れる。Stuffing Mix は原材料から作ってもいいのだが、面倒くさいのとスタンダードな味付けを経験しようということで、出来合いのインスタント Stuffing Mix を購入した。ちなみに大量に使う人が多いらしく、Buy1 Get1 Free (一個買うと、一個ただ) である。

 Stuffing Mix の準備は水と融けたバターを入れ、加熱するだけである。これだけ味見をしてみると、スパイスの効いたマッシュポテトのようだ。これをひたすら七面鳥のお尻から中に詰める。

 さらに表面に融けたバターを塗る。これで下ごしらえは完了であり、オーブンに放り込む。

 途中、時々焼き加減を見ながら、下に滴れた油を表面に塗り戻す。最終的に数時間オーブンで焼けば調理完了である。解凍完了から何だかんだで半日ほどかかる作業量である。

結論

 生まれて初めて七面鳥の丸焼きを食ったが、家族四人 (うち一人は歯が無くて戦力外) でも最終的に食い尽くすまでは一週間余りを要した。ちなみに電子レンジでの加熱は現地人に言わせると三回までであり、実際何度も加熱を繰り返していると水分が抜けて、だんだん口にするのが辛くなってくる。

 いずれにせよ七面鳥の料理は年中行事としては面白いのかもしれないが、後始末が大変だ。おそらく次回は七面鳥ではなく、小振りなニワトリの丸焼きになるかもしれない。