SAYONARA USA
おそらく最後の Halloween (準備編)
10/28/2000
はじめに
毎年驚かされるのが、アメリカ人の年末イベントにかける情熱である。それは夏休み後のHalloweenに始まり、Thanksgiving、Christmasと間断なく続く。この年末イベントの最初を飾るのが
Halloween だ。この時期になると、幼稚園では仮装した園児のパーティーが行われ(Movie)、会社では大人げなくも骸骨人間や魔女が闊歩するようになる。また、街中がカボチャのオレンジと闇夜の黒、そして蜘蛛の巣だらけになるのがこの時期である。郵便受けには仮装用衣装のカタログが溢れることになる。
同時に街中のスーパーではカボチャが大量に並べられ、Halloween 気分を盛り上げてくれる。
このカボチャは加工するのもよし、又はそのままデコレーションとして単に置くのもいいらしい。このデコレーション用には、小さなサイズのものもある。これは幼稚園での「カボチャ拾いゲーム」(Movie)にも使われるようだ。
さらには、ちょっと郊外に出るとカボチャ公園(?)なるものも出現し、イチゴ狩りならぬカボチャ狩りの気分を味わえる。ロバもいる、ライブスチームの汽車も走っているし、本当に気合いが入っている。これは日本での鏡餅が店頭に並ぶような盛り上がりと、はたして同種なのだろうか。
何はともあれ、今年は我が家最後の Halloween である。家を訪れる仮装集団にお菓子をあげるだけの Halloween も飽きたので、今年は異文化体験の一環として生カボチャを使った Jack-o'-lantern の制作に挑戦した。
カボチャの準備
まずは材料になるカボチャを購入する。前述したように、どこのスーパーでもカボチャを山積みにして売っているので、適当な大きさのものを買えばいい。
カボチャの加工には、通信販売で購入した「カボチャ加工セット」を使う。これは三年前に北米に引っ越した歳に手に入れたものであるが、色々あって活躍の機会が無かった。内容はカボチャの中身を引っかき出すヘラ、ハンド・ソー、穴あけ用の針などである。
また、絵心の無い人用に型紙も付いているし、加工方法を解説したマニュアルも付いている。
カボチャの加工
まずは、マニュアルに従って、上に穴を開ける。これはカボチャの下部でも問題無いので、自分のデザインに合わせて加工すればいいだろう。
この手の作業をやっていると、必ずガキんちょ供が襲いかかってくるので、素直に中身の取り出しは彼らにやってもらおう。(Movie) 中身を奇麗にくり抜いたら、適当に下絵を描く。今回はカミさんの手による「舌出し一つ目カボチャ」となった。
これをカボチャの加工セット付属のハンド・ソーで加工する。色々訳あって下絵とは違う加工になってしまったが、まあまあの出来になった。
カボチャの設置
これに適当な光源を入れ、玄関先に置くのがスタンダードらしい。前述した「カボチャ加工セット」にはカボチャ色のロウソクも付属していたのだが、手入れが面倒くさそうなので、先日購入したマウスのパッケージに付いていた点滅
LED を中に放り込んだ
結果はご覧のとおり、夜になるとなかなか「らしく」なった。さて、今年はどんなお客さんたちが来るのだろうか。
後日談 (11/1 Update)
うっかりして仕事にはまっていたら、Halloween 当日にものの見事に渋滞にはまってしまった。帰宅したのは8時近くであり、残念ながらお客さんたちの相手ができなかった。今年が最後のチャンスだと思うと非常に無念である。