Dekatron Project
2/8/2004
きっかけ
2003年夏のハムフェアには、友人と共に先に製作したニキシ管時計を展示しました。それなりの反応はあったので、この手の絶滅表示デバイスについて世間様の感心も皆無という訳ではないようです。そこで年末の東京ペディ向けに、以前入手したデカトロン管を使って簡単なデモ基板をでっち上げることにしました。既に二月に入り自分的には鮮度の落ちた話題なのですが、例によって防備録の意味もかねて製作概要をまとめました。
なお、デカトロンに関しては他にはるかにまともな公開情報がありますので、本ページではアプリケーションの構成について簡単に説明するに留めてあります。
実験
と言う訳で今回使用するのはデカトロン管です。これは一年近く前に海外サイトより輸入したエリクソン製のGC10Bという管なのですが、ピン配置がオクタルなのでソケットの入手性も問題ありません。買った直後にデカトロン管はどのように光るのか知りたくなり、某イギリス人のサイトにあるSpinnerを作ってみました。入力のAC240Vはこちらのサイトを参考にして作ったACコンバータにより12Vから生成しています。怪しげな試作ですが、こんな感じで光ることがわかりました。
製作
先のSpinner製作から半年以上が経過し、目前に東京ペディが迫ってきました。ようやく重い腰を上げたのが十二月に入ってから。先のNumitronとほぼ同じく、お気楽の Basic Stamp + 半導体リレーで高圧部分の制御を行う安直な回路構成としました。また、高圧部分は秋月のEL用DCコンバータを使用しています。以前使用した小型タイプに比べ発熱も大きく使いにくいのですが、他に代替手段も無いので妥協して使用しています。
今回使用したGC10BはDouble Pulse Type なので、正転と逆転が可能です。これらを適当に織り交ぜて、こんな表示シーケンスに仕上げました。Basic Stamp はそのうちお気楽な他の製作物に流用する予定ですから、そのうち安価な16F84あたりに交換しようと考えています。
おわりに
この手の製作物は一体いつまで続くのかと思います。ただ光り物は酔っぱらいには心地よいらしく、がらくたの完成品と半完成品をPCのまわりに散らかしつつ飲んだくれるというのが週末の習慣になってしまいました。今度はマトリックスLEDでも使って「禁酒」サインボードでも作ろうかと思っています。(笑)