Nixie Clock Project 2
ニキシ管時計犬小屋式 その2
2004/2/8
きっかけ
先に製作したニキシ管時計も既に我が家の風景に溶け込み、段々ともう少し見栄えのする時計が欲しくなりました。実は前作が完成してからは少しずつ部品集約を続けていて、去年の末に何とか主要部品が揃いました。今更ニキシ管に興味のある方など少ないかと思いますが、数少ない絶滅表示デバイス関連資料の共有と、最近やたら記憶力の衰えた自分自身への防備録の意味も兼ねて、製作資料を公開することにしました。
何がきっかけかは知りませんが、一時オークションではニキシ管がやたらと高騰していた時期があったようです。今回はφ30mmのCD11を使用しましたが、秋葉でもまだ同サイズのニキシ管を扱っているところがありました。今回使用したニキシ管はオークションで比較的安価(秋葉の新品価格に比べての話ですが)に入手したものと正体不明のジャンク測定器からの外し品を使用しています。以下の写真は今回使用したCD11の元箱です。
概要
ハードとソフトの構成は前作とほぼ同じです。ただしサイズ的な問題で四桁表示にしたことと、CD11はDPが無いという理由により、秒表示用にネオン管を追加しました。例によって回路や制御プログラムは公開されている技術情報を参考にしたオリジナルです。
完成
基板が完成してから長らくほったらかしにしていましたが、一月の末になってようやく重い腰を上げケース加工に取りかかりました。当初内部部品が完成した段階でケースに突っ込んでみたところ、スペーシングがかなり厳しそうだったので3D CADでパネル部分の検討を行いました。前作より少し大きなLEADのPK-4を使用したのですが、箱の色合いと表示部分の構成からこちらの制作例にやたらと似てしまい少し後悔しています。前作と同じく前面パネルを2mmオフセットさせ、そこにセピアスモークのアクリル板をはめ込んであります。今回はアルミ板金をZ型に曲げるなどという無理はせず、単純にフロントパネルのネジ穴の横へ穴を開けナットを接着しました。
また、表示はトグルSWによりMM:SS/HH:SS 交互表示とHH:MM固定とを切り替えるようにしてあります。当初はMM:SSとHH:MM表示のトグルSWによる切り替えだったのですが、表示が止まっているようで面白くないので現状に落ち着きました。また、ネオン管は当初単純な点滅としていたのですが、表示がちかちかと目障りなので PWM点灯によりぼうっと点滅させることにしました。実際の表示はこんな感じになります。動画ではやたらとちらついているように見えますが、実際の表示ではほとんど気になりません。
設計資料
パネル部分の検討に使用した3D CADはPro/ENGINEER Wildfire Student Editionです。これには同一パッケージで個人の技能修得用に用意された正式ライセンス版もあり、私はこれを購入しました。Student 専用に比べ値段は高いですが、学生でなくても購入と使用が可能です。同パッケージには機械系シミュレーションのPro/MECHANICAも同梱されていますので、大変お得だと思いました。購入はこちらからできます。日本からの問い合わせも多いのか、日本語FAQが準備されていました。Pro/ENGINEERについては、こちらのサイトが大変参考になります。